「難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)」について調べてみた。
スポーツ関係で使用されているサプリメントで「マルトデキストリン」と「クラスターデキストリン」は知られていますが、それ以外にも「難消化性デキストリン」と呼ばれるものがあり、最近の飲料水に取り入れられているようで、ダイエットにも有効なようです。

成分表に記載されている
「難消化性デキストリン」
「難消化性デキストリン」とは?
読んで字の如く、消化しにくいデキストリンという意味で、デキストリン自体はデンプンの一種と考えて良いです。基本的な機能として「血糖値の急上昇を抑制する」というものが知られています。不足しがちな食物繊維を補う目的で開発された成分です。
- 難消化性デキストリン(大塚製薬・公式サイト)
- デキストリン(「健康食品」の素材情報データベース)
「血糖値の急上昇を抑制する」以外にも、いくつか作用があることが分かっています(以下、大塚製薬の公式サイトより)。
- 整腸作用
- 脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)
- 内臓脂肪の低減作用
- ミネラルの吸収促進作用
これらの機能が確認されていますが、スポーツにおいてどのような効果をもたらすかに関しては以下の資料が参考になります。「クラスターデキストリン」との違いを合わせて確認した方が良いかもしれません。
- 難消化性デキストリン摂取が軽運動時における糖・脂質代謝に及ぼす影響(PDF・徳島大学機関リポジトリ)
他にもこの成分の注目すべき点として、一日摂取許容量(ADI)の上限が指定されていないという点があります。人工甘味料「アスパルテーム」であれば、ADIが40mg/kg bw/dayと指定されているのですが、難消化性デキストリンにはそれがないのです。カタカナ成分という事もあり、不安を感じた方もいるでしょうが、その必要は一切なしです。
「難消化性デキストリン」が含まれているサプリメント・ドリンクは?
ファミリーマートなど、コンビニのペットボトル売り場を見てみると、難消化性デキストリンが含まれている飲み物がいくつか販売されています。
キリンのメッツ+レモンスカッシュの成分表には括弧付きで「食物繊維」と書かれており、こちらの場合は 食後の血中中性脂肪が気になる方に適した
と記載されています。

「ミネラル酵素グリーンスムージー」の成分表記。
成分表で「難消化性デキストリン」と書かれているものもありますが、ものによっては「水溶性食物繊維」と書かれているものもあります(グリーンスムージー系が多い)。
すでにドリンクの中に含まれているものもあれば、粉末として販売されているものもあります。キリンのメッツであれば、ファミマで買えますが、粉末状のサプリメントとなると、薬局やネット通販でないとなかなか手に入りにくい印象があります。
難消化性デキストリンを取り入れたプロテインとしては「スーパーフードプロテインパウダー」があります。